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はじめに
この記事では「CIDR」によるIPアドレスの範囲の求め方についてお伝えします。
「CIDR」については、後述します。
また、記事の最後に練習問題があります。
紙とペンをご用意のうえ、ぜひチャレンジしてください!
IPアドレス(IPv4)の表記には、2進数と10進数がある
IPアドレスを2進数で表記した例です。
11000000101010000000000000000001
2進数表記だとヒトにとっては、非常にわかりにくい・・・。
例を10進数に変換すると、以下になります。
192.168.0.1
このあと、2進数を10進数に変換する方法をお伝えします。
基数変換をご存知の方は、次の見出しをスキップしてください。
2進数から10進数への変換方法
2進数から10進数へ変換する方法をお伝えします。
まず、以下のようなメモを紙に書きます。
「^」はべき乗を表し、
2^0で1、2^1で2、2^2で4、2^3で8、2^4で16、2^5で32、2^6で64、2^7で128になります。
では、10進数「192」を2進数で表してみましょう!
「192」の内訳は、「128」と「64」を足した数で出来ています。
192 = 128 + 64
内訳に含むなら「1」、内訳に含まないなら「0」を書きます。
以上から、10進数「192」を2進数で表記すると、
11000000
となります。
CIDR(サイダー)で、IPアドレスを無駄なく割り当てる
さて、基数変換を確認したので、次はCIDRについてです。
サブネットマスクを使って、IPアドレスをネットワークアドレスとホストアドレスに区切る際、
どこで区切るかを表します。
例えばこのように表記します。
192.168.1.33/26
/26でサブネットマスクは、32ビットのうち26ビットまで「1」、残りの6ビットは「0」を表します。
11111111 11111111 11111111 11000000
「192.168.1.33」を2進数に変換すると、
11000000 10101000 00000001 00100001
となります。
11111111 11111111 11111111 11000000
11000000 10101000 00000001 00100001
オレンジのビットがネットワークアドレス、ブルーのビットがホストアドレスになります。
ホストアドレスとして使えるのは、ネットワークアドレス・ブロードキャストアドレス以外です。
- ネットワークアドレス…ホストアドレスがすべて「0」のもの
- ブロードキャストアドレス…ホストアドレスがすべて「1」のもの
使用可能なIPアドレスと接続可能台数を求める
使用可能なIPアドレスと接続可能台数を求めます。
11000000 10101000 00000001 00100001
ホストアドレスがすべて0、1のものは使えないのでしたね。
それを踏まえると、使用可能な範囲は、
11000000 10101000 00000001 00000001
から
11000000 10101000 00000001 00111110
となります。
10進数で表記すると、
192.168.1.1〜192.168.1.62
となり、接続可能台数は62台です。
練習問題にチャレンジ!
最後におさらいとして練習問題にチャレンジしましょう!
ネットワークが192.168.10.118/28である場合、
使用可能なIPアドレスの範囲と接続可能台数を
10進数表記で答えましょう。
解答を見る
使用可能なIPアドレスの範囲:
192.168.10.113〜192.168.10.126
接続可能台数:
14台
おわりに
以上、使用可能なIPアドレスと接続可能台数の計算方法についてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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